缶詰雑学

缶つまでチャーシュー麺

 缶つまが世に出たのは2010年のこと。その開発コンセプトはずばり「酒のつまみ」であります。お弁当のおかずにいいとか、夕飯のプラス1品に便利とか、そんなことはひと言もいわない。ただひたすら、酒のつまみを標榜して、出しも出したり89種類。そのブレない姿勢は缶嘆に値する。

 この89種類のうち、常に売上げトップに入ってくるのは「広島産かき燻製油漬け」「日本近海どりオイルサーディン」「厚切りベーコンのハニーマスタード味」の3種だそうな。どれも缶つまの中では定番アイテムといえる存在である。中でも厚切りベーコンのハニーマスタード味は、実は世界でも珍しい缶詰だ。僕の知る限り、ベーコンの缶詰はアメリカ製のものが1種類出ているだけである。それはよく見慣れた薄切りのベーコンが入っているのだが、缶つまの方は肉がサイコロ状にカットされているのがポイント。つまり歯応えが味わえる。

 食べる時には湯せんで温めるのが何よりも缶要だ。ハニーマスタード味のソースが熱々になって、出来たての風味がよみがえる。肉自体も、加熱によって固まっている脂がとろけ、口に入れたときのジューシーさが断然違ってくる。そのまま食べればウィスキーなどにぴったりのつまみだが、応用編としてラーメンの具に使うのもオススメしたい。昼の忙しいときなど、即席ラーメンで済ませることがあるが、さすがに具が入ってないと寂しい。そんなときにこの厚切りベーコンを加えれば、ラーメンの熱いスープで脂が柔らかくなり、まるでチャーシュー麺のようになるんですぞ。

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